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中央教育研究所が発表した研究報告書「人口減少問題と学校教育」を読んだ。

今後の人口減と少子・超高齢社会については確実に訪れる事実であろう。その中で、学校教育、家庭教育、そして塾の位置づけが大きく変化していくのは間違いない。

この予測困難な時代を生き抜くための力は、相互に関連がなさそうな知識や技術を子供時代から幅広く身につけていくことだろう。偏りのある知識では、時代の変革に対応することが困難になる場面に多く遭遇するだろう。

子供たちはすぐに「好き・嫌い」で物事を判断しがちだ。特に、知識や技術の習得に関してはその傾向が強く出る。それを諫めて正しい方向に導くのもまわりの大人全員の責任だ。家庭・学校、そして塾などの子供に関わる全てのものが同じ方向を向いて子供に向き合っていきたいものだ。

PRESIDENT Online に興味深い記事があった。
http://president.jp/articles/-/21720

リンク先の1ページ目に、

少なくともデータを見る限り、現実に起きているのは、むしろ大卒の「一人勝ち」である。国の「賃金構造基本統計調査」で学歴別生涯賃金(男子、以下の値も同様)を算出すると、1975年の時点では、中卒と高卒間の賃金格差は1380万円、高卒と高専・短大卒間は1840万円、高専・短大卒と大卒間は1540万円で、学歴ごとの差異はほぼ等間隔だった。ところが、2010年には、中卒と高卒間は1710万円、高卒と高専・短大卒間は690万円、高専・短大卒と大卒間は4980万円となっている。以前は高専・短大卒にもそれなりの効用があったが、いまは高卒に近づいており、他方で大卒の価値は高まっている。

とある。簡単に言うと、大学進学は「オイシイ」のである。
そして、もっと興味深いことがリンク先の3ページ目に、

たとえば、中学時代の成績が芳しくなく、選抜性が高いとはいえない大学に進学したとしても、進学せずに高卒として働いている者より恵まれた年収を得ることができており、具体的にその額は3割ほど増加する。成績の良し悪しにかかわらず、誰でも勉強すれば報われることが、ここには表れている。

という分析結果が書いてある。
大学に進学することで学びの習慣を身につけ、それを就業後も続けることで、仕事の業績にもつながり、所得向上に結びついているということだ。
多くの小・中・高校生の悩みとして、「なんで勉強しなきゃいけないの?」というものがあるが、それに対する回答になっているのではないだろうか。

今年も梅雨入りしました。
山口県地方は、昨日6月6日(火)に発表されましたね。
今日は関東甲信越地方まで梅雨入りしたそうです。
今日も朝から雨が降り、時折強くなってます。
しばらくはこんな天気が続くんでしょうね。
気が滅入りがちですが、元気を出していきましょう!